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応急措置の事例


換気について

結露について

結露とは

冷たい水の入ったグラスの表面に水滴が付くことがあります。この水滴が結露です。
室内の場合は、湿気を含む暖かい空気が冷えた壁や窓ガラスにぶつかり、湿気が急に冷えて水滴に戻ることによって結露が生じます。 同じことが水栓やトイレの金具等の表面にも起こります。
結露をそのままにしておくと壁や床にシミができたり、押し入れの中のふとん等がビショビショになったりするばかりか、カビの発生にもつながります。 住宅の老朽化の原因になる結露には、十分な注意が必要です。

マンションが結露しやすいのは

マンションは一般の木造住宅と異なり、コンクリート構造で密閉性が高い構造となっております。また、各住戸もアルミサッシで気密性が高いので、閉め切っておくと室内の湿気が外へ逃げていきません。 さらに建物の躯体コンクリート部分には施工時の水分が含まれていて、この水分が抜けるまでの約2〜3年は徐々に水分が放出されているので、湿気が多くなり結露しやすくなります。
ですから、この間は特に換気に気をつけ湿気を外へ出す注意が大切です。

アルミサッシ、壁の結露

アルミサッシの結露は水滴が垂れて下枠に溜まります。 下枠に小さな穴があってそこから外に排出されるようになっている場合もありますが、穴があいていない場合は、下枠に結露水が溜るのでこまめに拭いてください。 穴が開いている場合でも、詰まったり、結露水が多く下の木枠に水が溜ることがあるので、よく注意してこまめに拭いてください。
また、放っておくと日中の日ざしで乾燥しますが、これを繰り返すとサッシの表面の被膜を徐々に傷めることになります。 壁も日の当たることが少なく表面の温度が冷えていると結露します。特に北側の壁や押し入れの中等ですが、冬に加湿器等で過度の湿気がこもると北側以外の壁でも結露します。

[ 対策について ]

・換気を心がける

窓を開けるのはもちろん、壁の換気スリーブをこまめに開閉して室内にくまなく通気するようにしましょう。

・エアコン、除湿器を活用する

とくに梅雨時は、強制換気が必要です。

・窓のサッシやガラスの水滴を拭き取る

気がついたら、布で拭き取りましょう。

・室内の湿気を抑える

冬は乾燥するからと、加湿器等を使うと、過度の湿気が部屋に充満し結露しやすくなります。

・室内でものを干す場合は換気を

洗面所等に洗濯物を干す場合は特に湿気がこもるので換気扇を回してください。

・炊事中レンジフードを

特に炊事中は水蒸気が多く発生しますので、ご注意ください。

[ 注意 ]

調理の際、アルコール分を含んだ酒類等を使用されますと、ガス感知器が誤作動する場合がありますので、必ずレンジフードを使用してください。
とくにレンジフード使用の時はサッシ上部の小窓や換気用の小窓等を開けていただき、給気と排気のバランスを取るようにし、換気が充分に行われていることを確認してください。
なお、サッシの風切音が強いときはレンジフードのスイッチを「弱」にするか、サッシをさらに開けてください。

・入浴中、入浴後は換気扇を

最も湿気の高いところです。
入浴中の換気扇はもちろん、入浴後は湯を抜いて充分に換気扇を回しましょう。

・家具類は壁から離す

家具、ステレオ、ピアノ等はできるだけ壁面から離して(5〜10cm)、裏側にも風が通るようにしてください。

・壁等に結露を見つけたら必ず乾燥させる

そのままにしておくとカビが発生したり汚れの原因になります。
水分を拭き取りドライヤー等で乾燥させ、風通しを良くしておきます。


カビについて

カビの発生原因

カビは菌により繁殖し、適度な湿気と温度、そして暗くて栄養のあるところならどこにでも発生します。 特に、空気の相対湿度が70%〜80%以上、温度が20度を超えると、急激に発生しやすくなります。 結露によるシミや湿気のある場所に発生し、建材や仕上げに使われる接着剤やノリ等は、カビの絶好の栄養です。 じめじめした梅雨時だけでなく、暖房している冬場も湿気があれば当然発生します。

不完全通風によるカビ

ここでは特に、通風の悪い部分のカビについて考えてみましょう。

・押し入れの中のカビ

通風の悪い押し入れの中は、結露しなくてもカビが発生します。襖を開け放つ機会を多くして、押し入れの中の湿った空気を乾いた空気に入れ換えます。 天気の良い湿気の少ない午前10時頃から午後3時頃が換気に最適です。乾燥方法は、電気式の温風機(フトン乾燥機等)が最も良く、扇風機でもOKです。
また、押し入れの下部と壁にスノコを取り付けると自然に換気ができるので効果的です。

・浴室のカビ

浴室のカビは、タイルの目地や天井に発生します。カビ予防には、まず、カビの栄養分となる石けんカスや垢等をきれいに洗い流しましょう。 とくに湿気が多い所ですので、入浴後は必ず湯を抜いて、完全に湿気がなくなる迄換気扇を回すか、拭き取りましょう。

・トイレのカビ

トイレにはあまり発生しないと思われますが、長時間使わずにいた場合は発生します。初期のカビなら雑巾で拭いても取れます。

・納戸のカビ

納戸も押し入れ同様に換気が悪いとカビが発生します。できれば出入口の扉に換気口を設けることと、こまめに換気することが必要です。

・下足箱のカビ

雨の日に履いた靴や傘の湿気でカビが発生しないよう、十分に乾燥してから収納してください。

結露によるカビ
・ベニヤ合板

押し入れ等に使われているベニヤ合板。一度発したカビは黒くシミとなって残ります。

・ビニールクロス

部屋の壁の仕上げに多く使われているのが、ビニールクロスです。 これは表面ではなく壁全体の結露のため、ビニールクロスを接着した糊やクロスと壁紙と台紙の間の糊等にカビが発生するものです。
発生するのが裏側なので初めはわかりにくいのですが、最初ボンヤリと斑点が現れ、次第に濃くなり全体に広がってきます。 一度発生したら取り除くことができませんので壁紙を貼り替えるしかありません。

[ カビを取り除くには ]

あまりひどくなったカビは専門業者に頼まなければ処理できませんが、初期のうちに発見したらすぐ取り除くことが大切です。
また予防策としては、天気の良い湿気の少ない日の換気が最適です。

・ベニヤ合板の場合

ティッシュにクレンザー液を浸し、一方向に拭くごとにティッシュを替え、数回くり返すとカビの再発防止にもなります。

・ビニールクロスの場合

裏側に発生してしまうので、張り替えるしか方法はありません。張り替えの際、防カビ剤を塗ってもらうか断熱を考えることです。 表面のカビを取る場合は中性洗剤等を薄め、固く絞った雑巾で拭き、ドライヤーで乾燥させます。市販のカビスプレーを使う場合塩素系だと変色脱色するので注意しましょう。


ダニについて

高温と多湿を好むダニは、その性質上、夏が活動時期とされています。
しかし、暖房や加湿器が普及した昨今では、冬でもダニが活動できる環境となっているのです。
カーペットや畳だけでなく、カーテンや衣類なども不潔にしているとダニが発生する原因となります。
ダニは、皮膚のかゆみや腫れ、喘息等の病気を誘発するといわれているので注意が必要です。
こまめに掃除をしておけば、ダニの発生は防げます。また、換気も心がけましょう。

・ダニの繁殖する条件

・温度25〜30度
・湿度70〜85%
・エサとなるホコリ、フケの存在
・潜り込む場所があること

・ダニの予防法

・頻繁に掃除機を使い、十分にホコリを吸い取ること(1m2につき1分の使用が目安とされています)。
 掃除機はの使用は、ダニの捕獲以外に畳の乾燥にも効果的です。
・畳の上では、じゅうたんやカーペット類等、敷物の使用は避けること。
 敷物は畳の通気性を悪するので、ダニの住処を作ってしまいます。
・室内の換気、風通しを意識すること。
 梅雨時には布団乾燥機や除湿器を利用しましょう。ダニの発生を抑える作用があります。
・畳の下に、市販の防虫紙を敷くこと。