今回お邪魔したのは、地下鉄御堂筋線「新大阪」駅から歩いてすぐの「エステムコート新大阪III ステーションプラザ」です。10年周期で行われる、地下排水ポンプの取り替え作業を取材しました。
排水ポンプとは、自然に排水できない水を自動で排水する設備です。
作業員の方々が地下に潜り、古い排水ポンプを撤去するところから作業は始まります。
こちらの排水ポンプで排出されているのは主に雨水。雨が降ると、マンションに溜まった雨水は地下に集められていきます。ポンプにはカラフルなウキがついていて、上部に取り付けられたウキが浮くまで水が溜まるとポンプが作動して排水を開始。下に取り付けられたウキが下がるまで排水されると止まります。
通常は2台のポンプを交互に運転していますが、大雨の時などは2台を同時に運転し、マンションを浸水の危険から守っています。とくに、地下に駐車場パレットがあるこちらのマンションでは、大切な車の冠水を防ぐためにも、排水ポンプはなくてはならない存在。見えないところで働く、まさに「縁の下の力持ち」といったところです。
古いポンプの撤去が終わると、新しいポンプの取り付け作業い入ります。撤去の際に切り離した配管をつなげ、ポンプの上には排水時に地上へ押し上げた水が逆流するのを防ぐ、逆止弁とバルブを接続していきます。
約4時間後、無事作業完了です。お疲れさまでした。地下には排水ポンプだけでなく、各家庭の水道につながった給水ポンプや、火事に備えての消火ポンプなども設置されていました。普段なかなか目にする事はありませんが、地下には日々の暮らしを支える設備がたくさんある事が分かりました。